この文書では秘匿者権限について解説するとともに、秘匿の目的を説明します。

秘匿 ソースを編集

秘匿(Suppressionとも)とは、通常よりも強力な削除方法です。秘匿が行われた記述は通常の方法ではアクセスできなくなり、管理者からさえ閲覧できなくなります。この方法が用いられるのは、UniWikiにおける誹謗・中傷の除去、プライバシーの保護、重大な著作権侵害の除去など、ごく一部のケースに限られます。

UniWikiでは、権限の行使は下に定める基準によって厳格に制限され、ログを通して他の秘匿者によって監視されます。

方針 ソースを編集

秘匿者権限を行使して不可視化をしても良いのは次の場合です。

  1. 非公開の個人情報の除去 - これには電話番号・住所・職場の情報・本名非公開の人物の本名・自ら本名を公開していない匿名の人物の情報などが含まれます。また、普段はログインして編集している利用者が誤ってログアウトして編集したために表示されてしまったIPアドレスも対象となります。秘匿者は、このような情報を除去する手段として使われます。

次のような場合は、状況に応じては版に加えてログの秘匿が必要になる場合もあります。ただし、版指定削除で十分でないかどうか、よく検討してください。

  1. 名誉毀損となる可能性がある記述の除去 - UniProject役員による助言に基づく場合、または明らかな名誉毀損かつ編集上その記述を残しておく必要が無い場合に秘匿が行われます。
  2. 著作権を侵害している記述の除去 - UniProject役員の助言によるものに限ります。
  3. 露骨で不適切な利用者名を自動的生成リストとログから隠す場合 - 編集履歴が分断しない場合に限ります。「露骨で不適切」なものには、明らかな中傷・脅迫・名誉毀損・侮辱・嫌がらせなどが該当します。
  4. 荒らしの除去 - 荒らしはまず版指定削除で対応するべきです。しかし、管理者権限では十分に対応できない荒らしが行われた場合には秘匿が使われることがあります。秘匿者権限を使って荒らしに対応する場合は、事前に秘匿者の間で十分に議論するようにしてください。急を要するケースでは議論を省くことができますが、その場合でも事後に秘匿者の間で是非を検討してください。

秘匿が必要な依頼を公開の場で行うことは推奨されていませんのでご注意ください。秘匿記録は、秘匿権限保持者のみに公開され、権限が行使された記録は一般には公開されません。ただし、削除の方針に基づいて削除依頼など公開の場で行われた依頼に対して、秘匿の方針にも合致するとして秘匿を実施した場合に、その旨を依頼ページで宣言することはプライバシーポリシーには違反しないとされています。この場合、依頼ページに秘匿すべき情報が残っていないことは十分に確認してください。

秘匿機能の使用 ソースを編集

出来ること ソースを編集

秘匿権限を用いて実行出来ることは次のとおりです。

  1. 指定された版を投稿した利用者名、本文、要約の一部または全部を不可視化する
  2. 指定されたログの利用者名、操作内容、要約の一部または全部を不可視化する
  3. 不可視化する内容を管理者から見えないようにするかどうか設定できる
  4. 利用者をブロックし、一覧から見えないようにする
    1. ブロックされた利用者は利用者一覧に表示されません
    2. ブロック一覧からブロック記録を探し出すことが出来なくなります
    3. 管理者がブロックされた利用者の投稿記録にアクセスすれば、ブロックされていることは確認できます
  5. 編集フィルターの記録を見えないようにする
  6. 秘匿権限による秘匿記録の閲覧

秘匿権限が行使されても投稿履歴にはプレースホルダが残り、必要であれば記述を復帰できます。

秘匿の記録 ソースを編集

秘匿機能を使って不可視化された版は特別:Log/suppressに記録されます。mw:RevisionDelete は、秘匿係と管理者の両方が使用できます。秘匿者は問題のある版を不可視化するにあたり、秘匿機能を用いて管理者からも不可視化するのか、または管理者には版を閲覧・変更できるよう版指定削除するのか選択することができます。版指定削除した場合の記録は特別:Log/deleteに記録されます。

  1. 秘匿者が削除の際に「他の利用者と同様に管理者からもデータを隠す」にチェックボックスを入れると削除の操作は特別:Log/suppressに記録されます。
  2. 秘匿者が不可視化の際に「他の利用者と同様に管理者からもデータを隠す」にチェックボックスを入れると特別:Log/suppressに記録されます。
  3. 秘匿者が不可視化の際に「他の利用者と同様に管理者からもデータを隠す」にチェックボックスを入れなかった場合、もしくは管理者が版指定削除によって不可視化した場合は特別:Log/deleteに記録されますテンプレート:Ref label
  4. 投稿ブロックされたアカウントのうち「利用者名を編集履歴や各種一覧から秘匿する」にチェックボックスが入っているものは特別:Log/suppressに記録され、ブロックされた利用者名は編集履歴や各種記録から自動的に不可視化されます。

記録されるのは、秘匿者または版指定削除機能を行使した利用者の名前、日時、ページ、コメントです。不可視化された版と、その直前の版との差分も表示されます。

付記 ソースを編集

  1. テンプレート:Note label このような方法が設けられているのは、版指定削除された版は一般利用者からは閲覧できないものの管理者からは閲覧できる状態にあるからです。秘匿機能を使うことにより、一般利用者に加えて管理者からも不可視化することができます。秘匿者権限により版が管理者からも閲覧できないようになった場合のみ「秘匿」と呼ばれます。管理者による通常の削除記録は他の管理者が閲覧・取り消しすることができますが、秘匿された場合は管理者は閲覧できず秘匿のログに記録されます。

参考文献 ソースを編集

この記事は、https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:オーバーサイトの方針 を参考にして作成されています。